初めてストナンに挑戦した僕がソウルで地蔵を経験した話

先週はソウルにいた。
豪商クラトロ氏が率いるナンパツアーに参加したのである。

3泊4日のツアーだったが、あっという間に過ぎてしまった。

しかし、その日その日の出来事が濃密で、自分の価値観をガシャーンと変える素晴らしい経験だったと思える。

それぐらい参加の意義のあるツアーで、主催者や参加者の皆さんには感謝しかない。

前回の記事でも書いたように、このナンパツアーは「ナンパ師にナンパを教えてもらう」受動的なツアー、ではない。

日本語が大して通じない異国の地で、ドーンと来てガッシャーンとやられる気概のある奴だけが参加できるツアーである。

そういう意味ではナンパの経験がなくても大丈夫なのだ。

そう、私はストリートナンパが初めてだった。ソウルでストナン童貞を捨てたのである。

この20年以上もの間、ナンパという「構え」で見知らぬ女性に声を掛けてこなかった人間が、たった4日もの間に200人もの女性に声を掛けたのである。

日本に戻ってきて、その事実に驚く。

このブログで、自分の内省をこめて、非常に濃かった出来事を振り返りたい。

1記事にまとめようと思ったのだが、振り返れば振り返るほど長いので、テーマを絞って書いていく。

※ナンパ初心者なので、ぜひ温かい目でツアー体験記をお読みいただけるとありがたいです。

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ツアー初日である木曜日の昼、インチョン国際空港に到着。

Render

初めての韓国だったが、インチョン空港は広かった。
ターミナル1・2で分かれているわけではないので、ロビーの距離がやたらと長い。成田の第1・第2をあわせてもこんな広いのは初めてだった。

韓国のSIMカードを事前に予約しており、税関を抜けた後、すぐに受取場所を探し始める。
でも、ロビーがめっちゃ広くて、探すのに一苦労。

全然みつからないので、受付嬢のチャンネーに声をかける。ロボットみたいな態度で「受取場所?あっち!はい、次!」って感じで、対応がキツかった。塩対応。

韓国の女性ってこんな感じなのか。意外にオソオセヨ~的なおもてなしがあるんじゃないかと思っていたが、キツい対応だった。まあ、世界最大級のハブ空港で各国のお客様を対応しているんだから、きっと疲れてたんだろうな、とポジティブに考えることにしたが。。。

チャンネーの教えてくれた方向に進んでも全然見つからず、受取場所にたどり着くのに結局20分ぐらい掛かってしまった。

SIMカードを受け取る。iPhoneに挿入して、ネット環境を整える。韓国のネットは速い。さすがIT先進国だなと思う。

早速、Twitterを開いてみると、ツアーの参加者のひとりがさっそくこんなふうに呟いていた。

「ソウル到着!早速3バンゲ!」

衝撃が走る……マジすか。

そうか、もうツアーはスタートしていたのだ。

あの時はちょっと動揺してたし、顔も笑ってなかったと思う。

「何のためにソウルにやってきたのか」

やや目的意識を失っていたように思う。

参加者の勢いに萎縮してしまっている自分がいて、そして到着からSIMカードを受け取るまでの1時間弱の間、キツめのチャンネーとしか話してなかったことに気づく。

こんな自分で、本当にやっていけるのだろうか。自己保身に走りたい気持ちが半分あった。

ソウル市内へ行く電車への足取りは若干、重みを感じていた。

ここから私のソウルツアーは始まったのである。

———

unbelievably shiny

インチョン空港からソウルの中心部に向けて走る電車は速かった。

香港の機場快線みたいな感じ。韓国は初めてだったけど、なんだか親近感を覚える。

乗車している間ずっとTinderで繋がっていた女性とやりとりしていたが、僕の後ろに可愛い女性が一人で座っていた。

ちょっと際どい黒のキャミソールに、ショールっぽいものを掛けていて、肌は色白く、若干のつり目だった。スタイルは結構良かった気がする。第一印象は、キム・ヨナ。でも写真よりもうちょっと綺麗だった。

今おもえば、マジで声を掛けるべきだったのだが、

話す取っ掛かりもない(という言い訳)ので声を掛けることができなかった。

頭の中はずっとあの娘にどう声をかけるべきか、ぐちゃぐちゃしていたな。。

インチョン空港は埋立地で、市内へ向かう時に埋立地と大陸を繋ぐ橋を必ず通るのだけど、その景色が綺麗でつい写真を撮っちゃうレベルだった。

綺麗さがうまく伝わらないが、凄く象徴的な景色だった。

綺麗だったもんで、僕もついカメラアプリを開いて写真を撮っていた。キム・ヨナが座ってる後ろからもカシャカシャ音が聞こえたんで、彼女も撮っていたと思う。

あれは声かけるチャンスだったな、と今になって猛省。

ぜひインチョン空港からソウルへ行く人は、

この景色が見えた瞬間が他人に声を掛けるビックチャンスだと心に入れておいて欲しい

どんな国籍の人も、あの景色はつい撮っちゃうと思う。あの橋をインチョンナンパ橋と名付けたい。

Seoul - Airport Railroad station

ソウル駅に着く頃には、乗客がドアの前に並び始める。中国ほど我先に!的な勢いはなかった。

ドアが開き、一斉に乗客が電車を降りる。ホームを歩いていると、あの気になっていたキム・ヨナの後ろ姿も見える。

キャリーに着けられたタグを見ると、「HND」の文字が書かれていた。

きっと彼女は、日本から旅行してきて帰ってきたのだろう。

「…なんだよ!話しかけるネタがあったじゃんか!!!」

ちくしょう。めっちゃ悔しい。
声を掛けなかったことではなく、声を掛けられない自分に。

「もっと気楽に。話すネタなんて、相手に焦点を当てれば色んなところにあるのさ」と、あの時に自分に言ってやりたいと思う。

———

空港直通電車から、地下鉄に乗り換えた。

空港の電車までのコンコースは、建物の新しさや標識のデザイン的に国際感が感じられるのだが、地下鉄に乗り換えた途端、ローカル感が半端ない。

Seoul Metro

ハングル文字がデカデカと主張してくる上に、会社帰りのビジネスマン、大学生と思しき集団、あるいはご年配の方など、地元の人で溢れかえっている。

こんな空気にアウェー感をやや感じた。中国や台湾とも違う独特のアウェー感。まだツアーは始まったばかりなのに、若干さみしさがある。

意識したことなかったけど、外国人の人って日本でこう感じるんだろうなと思った。

私の宿泊先であるイテウォンまでの電車を待っている間、

ホームに可愛い女性が立っていた。すらっとした高身長で、顔はややロリめ。結構タイプだった。いや、まじめっちゃタイプ

よっし、声掛けよう。

そう思うと、

あれ、どう声かけたらいいのか分からない。

(((( ;゚д゚))))???

そもそも声を掛けるべきなのか分からないし、全身が思うように動かない感覚があった。

結局声かけられず、無念。

おまけに彼女が乗った車両がイテウォンを通ると思って一緒に乗車したのに、

実は反対方向だったという。アホや。

見慣れぬ土地で人の助けを借りぬのは、

自分を過信している証拠である。もっと謙虚にならないと。

そんなふうに思い、イテウォンへ向かう。

———

イテウォンに到着。ここがツアーの主戦場である。

この時のイテウォンはまだ若干明るく、木曜日ということもあって人が少なかった。

インチョン空港からずっと電車に乗ってたので、全然街の様子を見れていなかったが、ようやくソウルの街並みを見ることができた。

Itaewon

初ソウルはメッチャ既視感があった。

東京のコリアンタウンである新大久保を何倍にも広げた感じ。私の通っていた高校が新大久保に近くて、その様子をよく憶えているのだが、まさにそんな感じだった。情報を加えるならば、ソウルは坂がめっちゃ多く、目の前の女性のスカートの中が見えそうなレベル。香港ぽさがある。

イテウォン駅の近くのエアビーに到着した私は、スーツケースを置き、深呼吸をする。

ここに来るまで、私は「地蔵」だった。

地蔵という言葉は、同じ参加者のパッション・ワカさんのブログで知ったのだが、声をかけられないことを「地蔵」と呼ぶ、その理由をソウルでようやく理解した。確かに「地蔵」だった。

異国の地だからこそ、人々に声をかけ、その土地の質感や心に触れ、日本人である自分と異国とで揺れ動く境界線を楽しもうとしなければいけない。

僕は、自分を変えるためにソウルに来たんだ。

顔を洗い、鏡に写った自分を見ながら、そう言い聞かせていた。

気分は『ブギーナイツ』のダーク・ディグラーだった。

バッターボックスに立ち、バットをまだ一度も振っていないKZ選手。

打率は、まだ、「.000」。

———

ツアー参加者の皆さんが、自分のエアビー近くでご飯を食べているというので、そのサムギョプサル屋に移動。

入った瞬間、クラトロさんがびっくりするほど心を開いた笑顔で

「おおー!!KZ君、よくきてくれたねーーーー!!えーい!」

とハイ・ファイブ。

やっぱりクラトロさんは凄い。僕もパッションを持っていかなければ!!!!

ここから私のソウルツアーは始まる。

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